今日はちょっと変わったデバイスの紹介をしたいと思う。
それにしても地震が収まらない。
今日も帰宅したときに震度5か6?それ以上の地震があったようだ。
私にはどうすることもできないのでとりあえず通常通りだ。
さて、今回紹介するデバイスは、Microsoftの開発した「HoloLens」というものだ。
3月の終わりごろにMicrosoftが主催した開発者向けイベント「Build2016」で発表された内容の一部である「HoloLens」は、ホログラフィ技術による拡張現実ヘッドセットだ。
似た形のデバイスとして最も知られているだろうものは、Oculus社の「Oculus Rift」だ。では、このOculus Riftと何が違うのだろうか。
それは、「映像をどこに映すか」ということだ。
Oculus Riftをはじめとする頭部装着型ディスプレイ(HMD)は、液晶パネルを2枚ないし1枚内蔵し、左右で若干違う映像を見せることで立体的かつリアリティあふれる映像を見せている。
一方HoloLensは、光の屈折を利用し、実際に見ている「現実」の映像に「仮想」の映像を混ぜて映し出すことができる。
この2つの違いは、何を拡張するかということにある。
HMDは、仮想現実世界を拡張し、未知の世界への扉を開いてくれる。
それに対し、HoloLensは現実世界を拡張し、現実世界に何かを追加することにより、より生活を豊かなものにしようとしている。
私は最初Oculus Riftが非常に欲しかった。しかし、値段が非常に高いため(日本への配送は送料込みで94600円)、手が出せなかった。
その後Build2016を見ている際に、HoloLensを見たのだが、これは非常に面白いデバイスだと思った。
特に、このデバイスは仮想世界を見るのではなく、現実を拡張するという発想で作られているからだ。
また、HoloLensにはセンサーが内蔵されており、手の動きを取得し、それを拡張現実へ反映する機能も備えている。
ここで一つ、あるアニメ作品を紹介したい。
NHKが2007年に放送していたアニメ「電脳コイル」というものである。
このアニメは、電脳メガネというメガネをかけることにより、電脳世界の情報を現実世界に重ねあわせて見ることのできる世界で、主人公であるヤサコとその仲間たちが電脳とのつきあい方を考えるものである。
細かいことは説明するとネタバレになるので割愛するが、このアニメで登場する電脳メガネは、まさにHoloLensにそっくりだと思う。
もしこれだけでインターネットに接続できるようになり、多くの人に浸透したら、このアニメのような世界が来るのだろうか。
私はこの世界が、かなり近いうちに来るのではないかと思っている。
もちろんすぐにとは言わないが、近いうちに。
電脳メガネがあれば私はどんなことをするだろうか。